2011年8月4日木曜日

被爆電車に乗って体験聞く 広島、小中学生が参加



原爆の被害に遭いながら修復され、今も現役で走り続ける路面電車の車両に乗って被爆者の体験を聞く会が4日、広島市で小中学生らを対象に開かれた。

 爆心地から約1・5キロの地点で被爆した下原隆資さん(81)は学校で被爆した体験や被爆直後の街の様子を紹介しながら「どんなにつらいことがあっても必ず乗り越えられる」と話した。

 教職員らでつくる広島平和教育研究所が原爆体験の風化を防ごうと毎年企画し、今年で23回目。路面電車は当時、約120両あったが、現役で運行しているのは、今回使用する2両のみになっている。

 同研究所の藤井睦弘事務局長(49)は「聞いた被爆体験の話と車窓からの風景を比べて、平和への思いをはせてもらいたい」と話している。

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