2011年10月19日水曜日

世界都市ランキング 「東京」は4位 将来は転落?

森記念財団(東京都港区)は19日、2011年の世界主要35都市の総合力ランキングを発表し、東京は昨年と同じく4位となった。東日本大震災の影響は織り込んまれていないが、シミュレーションした結果、留学生数や国際線旅客数の減少など国際的な指標が落ち込み、分野別では「文化・交流」や「交通アクセス」が順位を下げるとの見解を示した。上位4都市はニューヨーク、ロンドン、パリ、東京と4年連続同じ結果となった。
 ランキングは世界の主要35都市を経済や研究・開発、居住性など6分野、69指標で評価。5位シンガポール、6位ベルリン、7位ソウル、8位香港と続き、最下位はカイロだった。首位のニューヨークは、リーマン・ショックの影響で「経済分野」は1位を東京に譲ったものの、「研究・開発分野」などで高いスコアとなり、総合1位を維持した。また、5位のシンガポールが前年より大幅にスコアを伸ばし、このままいけば7年で東京に追いつくと分析している。
 今回、別途実施した震災影響シミュレーションの結果によると、GDP(国内総生産)の減少など東京市場の魅力で多少の落ち込みがあっても総合順位を変えるほどの影響はないとしている。ただ、「交流・文化発信力」や、留学生減少など「交流実績」分野で落ち込むと、総合順位が香港より下位の6位に転落するとの見解が示された。

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